三大流星群の『ふたご座流星群』が、2018年12月14日21時頃ピークを迎えます。
14日は夜半以降には月が沈むため、月明りの影響を受けず、最良の条件となる見込みです。
条件がよければ、1時間に40個程度の流星を観測することができるでしょう。
14日、月が沈んだ23時ごろから15日の明け方までの観測が最もおススメです。
14日の都合が悪い場合は、前日の13日22時ごろから14日の明け方まででも、比較的よい条件で観測できるでしょう。
ふたご座流星群とは
ふたご座流星群は、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」と合わせて、三大流星群と呼ばれています。
極大はあまり鋭くなく、前後1日〜2日は極大日と同程度の出現が確認できますが、その後は急激に少なくなります。
毎年1時間あたり20個〜30個、条件が良い場合は50個から60個安定して観測でき、他の流星群とは違い、当たり外れの少ない流星群としても知られています。
ふたご座流星群をつくり出している天体は、長らくの間謎でした。
しかし、1983年にNASAが打ち上げた赤外線天文衛星IRAS(アイラス)によって、ふたご座流星群の軌道とよく似た軌道を通る「小惑星ファエトン(小惑星番号3200番)」が発見され、現在はこれを母天体としています。
ほとんどの流星群は、彗星が尾を伸ばしながら軌道上に残した塵が地球とぶつかることによって、出現します。
しかし、ふたご座流星群は前述の通り、尾のない小惑星の活動によって現れる珍しい流星群なのです。
この時期夜は冷え込みますので、観測の際は十分な防寒対策をして、お出かけ下さい。