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ホシタビ2016

11月2日打ち上げられました!

※ライブ中継は終了しました。

2016年11月2日(水)「ひまわり9号」を搭載したH-IIAロケット31号機が、種子島宇宙センターから打ち上げられました。
今回打ち上げられたH-IIAロケットは、質量(重さ)289トン、全高は53メートルで、17階ビル程度の高さがあります。
また、世界的にも有数のコストパフォーマンスを誇る、ロケットです。

(ひまわり8号打ち上げ時の写真)
提供: JAXA

静止気象衛星とは?

「ひまわり」は気象観測を行う日本の気象衛星の愛称です。
衛星は、赤道上空約36,000kmを地球の自転と同じスピードで回転し、24時間かけて地球を一周しています。
地球と同じような速度で動いているため、地球からみると止まっているように見えるので、「静止衛星」という名前が付けられています。

ひまわりから送られてくる画像

ひまわりから送られてくる画像は大きく分けて2つあります。

「可視画像」

可視画像は、可視域3バンド(赤、緑、青)のセンサーで捉えたデータを合成して、まるで目で見たような画像に変換したものです。
太陽の反射を使用するため、地面や海も写りますが、夜の観測はできません。

「赤外画像」

赤外画像は、地表面や雲などから宇宙に放射される赤外線を観測し画像化しています。
ひまわり8・9号は、近赤外域3バンド、赤外域10バンドのセンサーを持ち、この組み合わせで様々な雲の特徴を捉えることが出来ます。
お天気JAPANでは、バンド13の赤外画像を用いていますが、背の高い発達した雲が白く写り、雲の厚みもよく表現されます。赤外画像の陸地や海は、合成して描いています。
赤外画像は夜でも観測できます。

「ひまわり8号」と「ひまわり9号」

ひまわり8号・9号は、世界最先端の観測能力をもつ、可視赤外放射計を搭載した新しい静止気象衛星です。
これまでの、ひまわり7号に比べセンサーの数が大幅に増加し、観測間隔も従来の30分から10分毎に変更されています。(日本周辺は2.5分毎)
また、水平分解能も2倍に向上し、より鮮明な映像を我々に送ってくれます。
ひまわり9号は、ひまわり8号のバックアップ機で、2022年まで軌道で待機し、その後、ひまわり8号と入れ替わり観測を行う予定になっています。

お天気JAPANでも、最新の衛星データを確認できます。