お天気JAPAN
台風コラム


高波・高潮に注意!

波は風によって起こり、風が強く吹き続くと大きな波となります。
このため、台風や発達した低気圧が接近すると、暴風によって海上や沿岸部では波が非常に高くなります。
海岸には高い波や低い波が混在してやってきますので、一見、波があまり高くないように見えても、1000波に1波は、これまでの2倍の高さの波が突然やって来ます。

海岸沿いにいた人が突然の高波にさらわれるという被害が多くみられます。
「それほど波が高くないから大丈夫だろう」と油断して海岸に近づくことは大変危険です。特に波浪警報が出ている時には、海岸には絶対に近づいてはいけません。

また、高潮への警戒も忘れてはいけません。
高潮とは台風などによって海面が異常に高くなる現象で、1959年の伊勢湾台風では高潮により5000人を超える死者がでる大災害となりました。

高潮は、台風が接近する際に気圧が下がることによって海面が上昇する「吸い上げ効果」と、強風により波が海岸に吹き寄せられる「吹き寄せ効果」によって発生します。
特に大潮の時期や満潮と重なる事で、海面が異常に上昇し災害が起こりやすくなります。

高潮の危険がある時は、高潮注意報・警報が発表されます。
また、高波同様、決して海岸には近づかないようにしましょう。