三大流星群の『ふたご座流星群』が、2019年12月15日2〜4時頃ピークを迎えます。
14日の夜は、月が一晩中夜空を照らすため、条件としては良くありませんが、暗い場所で観測すれば、1時間に15〜20個程度の流星を観測することができるかもしれません。
14日の20時ごろから15日の明け方までの観測が最もおススメです。
14日の都合が悪い場合は、前日の13日20時ごろから14日の明け方まででも観測できるでしょう。
夜は冷え込みますので、防寒対策をしっかりと行って観測しましょう!
ふたご座流星群とは?
ふたご座流星群は、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」と合わせて、三大流星群と呼ばれています。
極大はあまり鋭くなく、前後1日〜2日は極大日と同程度の出現が確認できますが、その後は急激に少なくなります。
毎年1時間あたり20個〜30個、条件が良い場合は50個から60個安定して観測でき、他の流星群とは違い、当たり外れの少ない流星群としても知られています。
ふたご座流星群をつくり出している天体は、長らくの間謎でした。
しかし、1983年にNASAが打ち上げた赤外線天文衛星IRAS(アイラス)によって、ふたご座流星群の軌道とよく似た軌道を通る「小惑星ファエトン(小惑星番号3200番)」が発見され、現在はこれを母天体としています。
ほとんどの流星群は、彗星が尾を伸ばしながら軌道上に残した塵が地球とぶつかることによって、出現します。
しかし、ふたご座流星群は前述の通り、尾のない小惑星の活動によって現れる珍しい流星群なのです。