三大流星群の『しぶんぎ座流星群』が、2019年1月4日(金)ピークを迎えます。
ピークの時間は、午前11時ごろと昼間になってしまいますので、4日の夜明け前の観測がおススメです。この時間は月明りの影響はなく、比較的良い条件で観測できるでしょう。
暗く条件のよい所では、1時間に20〜30個の流星が期待できます。
しぶんぎ座流星群とは?
しぶんぎ座流星群は、8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と並ぶ、「三大流星群」のひとつです。
ところでこの「しぶんぎ」という名前は、聞いたことがない方も多いと思います。
漢字では「四分儀」と書き、目盛が付いた円の四分の一の扇形をした測量機器です。
「しぶんぎ座」は1795年にフランスの天文学者ジェローム・ラランドが、測量に使った「壁面四分儀」にちなんで設定しましたが、1928年に88星座を決める際に、りゅう座の一部とされてしまいました。
そのため、今では星座とはされていませんが、放射点がちょうどしぶんぎ座のあたりである事から、流星群の名前に使われるようになりました。
このしぶんぎ座流星群の特長は、ピークが鋭いことです。
他の流星群ではピークから前後数日間流星が確認できるものが多いのに対し、しぶんぎ座流星群のピークは短く、昼間の時間にピークになると、流星はほとんどみることができなくなります。
また、放射点はりゅう座のι(イオタ)の近くにありますが、放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、流星は夜空のどこにでも現れます。
この時期、早朝は冷え込みますので、観測の際は十分な防寒対策をして、お出かけ下さい。