[答え]
3.風向・風速
1895(明治28)年8月30日に富士山頂の測候所が完成したことにちなんで、8月30日は富士山測候所記念日に制定されています。
この測候所は、大日本気象学会員であった野中至が私財を投じて設置したものでしたが、後に公設の富士山測候所となり、1965(昭和40)年には富士山レーダーの正式運用が始まりました。
富士山レーダーは、伊勢湾台風がきっかけとなり台風を接近前に捉えて被害を防ぐことを主な目的として作られました。
富士山頂のシンボルとして登山者にも親しまれましたが、気象衛星の技術が発達したことなどを理由に1999年にその役目を終えて廃止されました。
富士山の気象観測は、2004年からは自動観測装置が設置されて無人化されました。その際に、それまで行われていた風向・風速の観測は観測装置のメンテナンスが困難なために廃止され、気温、気圧、日照時間(夏季のみ)の観測が現在も継続して行われています。
2017年6月末日をもちまして「今日は何の日」の提供を終了いたします。