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世界一受けたいお天気授業

1時間目 世界史
担当:片岡先生
「傘の歴史」(9/1)

〇傘大国ニッポン!
日本洋傘振興協議会によると、日本国内で1年間に消費される傘は、なんと1億2〜3千万本!実に、毎年1人1本傘を買っている計算となります。
まさに傘大国ニッポン!皆さんのご家庭の傘立てにも何本も傘が眠っているのでは・・?
今回は、そんな身近な「傘」の歴史をご紹介します。

〇傘はいつから存在する?
そもそも、傘はいつの時代からあるのでしょうか?
調べてみると、古代エジプトやペルシャの彫刻画や壁画に傘をさしている姿が残っており、約4000年前から傘が使われ出したと言われています。
日本でも、古墳時代に中国大陸から傘が伝わったとされ、以降「和傘」として独自の発展を遂げ、江戸時代に普及していきます。

〇昔は、傘を雨の日にささなかった!?
そもそも傘は、宗教的な行事や、貴族など高貴な人物の日傘として使われていたようです。
13世紀にイタリアで開閉できる傘が発明されると、傘はヨーロッパに広まっていきました。
17世紀のフランスでは、町中で2階から投げ捨てられる汚物を避けるために女性にとっては傘が必需品だったという話もありますが、この頃の絵画作品にも日傘を差している女性が多くみられるように、ヨーロッパでは、傘は「女性が日よけとして使用するもの」として定着していきました。

〇雨傘の普及は一人の「変わり者」のおかげ!?
雨傘を世界に広めた人物は、18世紀後半のジョナス・ハンウェーというイギリス人です。
旅行家で商人だったハンウェーは、ペルシャ旅行中に傘を雨具として利用している人々の様子を目の当たりにし、帰国後、雨の日に防水加工した傘を差してロンドンの街を歩きはじめました。
当時のイギリスでは、男性は帽子やトレンチコートで雨を防ぐのが常識だったため、周りからは笑われ変わり者扱いされたそうですが、約30年間も雨傘として使い続けたことで、次第にイギリスの男性の間でも定着していったとの事です。
その後、現在の傘と同じ、持ち手がステッキ型の傘が発売されると、イギリス国内で大ヒット!その後イギリスから世界へと、現在のスタイルの雨傘が広まって行きました。

〇この先の傘は?
18世紀後半に現在のような傘が開発された以降、200年間以上も傘の形はほとんど変わっていません。
傘は完成された、傘の進化は止まったとも言われていますが、この先傘はどんな進化を遂げるのでしょう?
個人的には、傘を差さなくても雨に濡れない道具が発明されると嬉しいのですが・・。

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